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ボルトの緩みが人命を奪う†

 【ねじ・ネジ・業界紙】8月28日、三重県長島町の大型遊園地「ナガシマスパーランド」で、走行中のジェットコースター「スチールドラゴン2000」の車輪が脱落して急停止。3両目に乗っていた女性が怪我をしたほか、約30メートル離れたプールで男性と女性に落下した車輪が当たり、腰骨と背骨を折る重傷を負った。6両編成のコースターには新型の直径約32センチ、厚さ6センチ、重さ5〜6kgの車輪および直径約20センチの車輪が計84個付いているが、このうち44個が脱落した。


米国のディズニーランドでも9月5日、ジェットコースター「ビッグサンダー・マウンテン鉄道」が走行中に脱線し、一人死亡、十人が重軽傷という大事故が発生した。小さな機関車がトロッコのような車輌を引いて走るもので、平均時速約40キロメートル、最高速度約40キロメートルとさほど高速ではないが、先頭車輌に乗っていた大人の男性が死亡した。こういうニュースに続けて接すると「遊園地に出掛けるのも命懸け」になってしまう。


ナガシマスパーランドの事故原因は、ボルトのメンテナンスのインターバルが適切でなかったことにあると推測される。「ボルトが折れて事故が起きた」と言うと、ボルトに欠陥があったかのように誤解されがちだが、そうではない。ボルト折損による事故の大半は、使う側やメンテナンスに問題がある。遊園地に勤務する人達に「ボルトに関する正しい知識を持て」というのは酷かもしれないが、人命にかかわる以上、適切な知識を持って適切に対処してもらいたい。





第1908号

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