ケヴィン山内の英語まめ知識
「ニューオルリーンズは新しいオルレアンのこと」
今回は、マスコミで大きく取り上げられているハリケーンの被害にあったニューオルリーンズについて少し勉強してみましょう。
イギリスの清教徒(ピュ―リタン)がアメリカのマサチューセッツ州のコッド岬に到着してアメリカの歴史が始まったのは皆さん良くご承知の事です。続々と新大陸を目指して欧州の各国が探検隊を送り出し、フランスのグループもその例に漏れませんでした。
フランスはアメリカ上陸後2つのグループに分かれ一方はカナダへ入りケベック州を作り州都をモントリオールとしました。他方のグループは南下しミシシピー州やルイジアナ州に居を構え、どの国もやっているように故郷の地名にNewをくっつけてNew Orleansと命名しました。でも、実際はヌーベルオルレアンと名付けたのではないでしょうか…その意味は、ヌーベル(=新しい)と、オルレアンはご存知ジャンヌダルクの出身地の名前ですネ。隣のルイジアナ州はルイ王朝のルイから生まれていますし、今回も被災地になっているバトンルージュのルージュはフランス語で赤い色を意味しています。また、ニューオルリーンズで生まれたディキシーランド ジャズは、フランス語で10を意味するDIXコインが使われていた地域の音楽ということでDIX LANDと言われるようになったのです。
ニューオルリーンズが早く復興し、フレンチクオーターから早くディキシーランドジャズが聞こえてくるといいですネ。
2005年 9月17日(1980号)掲載
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