社説 波紋
独楽(コマ)
独楽(コマ)という遊(玩)具があるが、一今から一三〇〇年以上前の奈良時代に中国の竹製が朝鮮半島を経て伝わったとされ、一つの説では高麗(こま)からの呼び名と、古代中国において獨楽が意味する漢字に使われていたとも
奈良時代には貴族の遊びとして流行し、独りで楽しむと直球の訳しでは何とも優雅な風景が浮かぶ。また、昔から縁起が良いとし、回転を続ける姿は“お金が回る”と“仕事が上手く回る”や、真直ぐに鉄芯が通っている形状の見た目が“意志を貫く”とも云われ、一年の始まり、正月に相応しい遊びに根付いたようである
発祥地は世界四大文明のうちのエジプト・インダス・黄河も含めて広く世界に諸説がある。常に一つ一つの回転を維持するには、それぞれに合せた環境や対応に加え、異なる連携も図り、手間暇をかける必要があるのでは。
[2024年4月17日付け本紙2649号掲載分]
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- 独楽(コマ) 2024.04.27 土曜日