現在位置: HOME > コラム > 波紋 > 記事


社説 波紋

新型コロナでの人と人との安全な距離

 人と人との安全な距離を保つ。これまで、仕事での商談及び取引成立やスムーズな業務の進行、また、人との付き合いなどと、問題なく展開していくための一つに距離感を詰めるなどが求められてきたように思えるが、いまや180度異なる状況に様変わりしている。

 その取り組みを表わすソーシャル・ディスタンスの言葉を聴かない日はないとも云えるのだが、ただ、感染予防対策及び社会的距離を表わす観点からはソーシャル・ディスタンシングが正しいとの指摘も。ローマ字表記にすると、前記は「social distance」であり、人間の心理的な距離を意味とする。また、特定の個人やグループ等の排除に使われる場合の社会学用語で過激な要素も含んでいる。

 後記は「social distancing」で公衆衛生戦略の用語。世界的な感染拡大の中において、あってはならない一部の差別現象に対し、この2つの用語をより考慮、区別する必要性の提唱も聴かれる。

 1メートル、2メートルの待機時における人との距離間、ジョギングは10メートル、自転車は20メートルなどが求められている。今後も適度な距離感(間)を保つことが生じるケースもあると思われるが、現状の目的だけは勘弁して頂きたい。

[2020年5月7日付け本紙2507号掲載分]


バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
特集
  • 阪村氏「ねじと人生」
  • 機械要素技術展
  • 最古唐招堤寺からねじ発見
  • 同志社クラーク記念館からボルト