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社説 波紋

新型コロナウイルス対策をきっかけに・・・

 地域に差があるものの、春一番が吹き、桜の開花予想などと、着実に春の足音が近づいており、季節は変わりはじめている。ただ、巷の雰囲気は新型ウイルス感染症によって、なんだか怪しい状況になっている。

 進学・就職、心機一転などをはじめとする新たなスタートに向けた準備を進めている人にとっては、不要不急の外出は控える―の社会現象化、取り巻く環境から不便を感じているのではなかろうか。いやいや、多くの人が、この状況が何時まで続くのかを思っている。

 “罪を憎んで人を憎まず”の諺がある。表現・意味は若干異なるが孔叢子の刑論、聖書での記載もみられる。年代・趣向にもよるが、テレビ時代劇において決め台詞に用いられていたこともある。

 日本の構造・日本人気質を背景に長期化しているとの問題提起も聴こえるが、他人の仕業にしても本当の解決は図れず、必要なのは個々が当たり前のことをきちんと実施、行動するのが前提では。数ヵ月、数週間後には世界から称賛される日本の姿が特効薬になるものと思いたい。

[2020年3月7日付け本紙2501号掲載分]


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