社説 波紋
食品ロス対策と温暖化対策
暖冬、雪不足と気候変動の影響は後を絶たず、様々な対応・対策への取り組みが急務になっている中で、数ある要因の一つに増加する食べ物の廃棄があげられ、昨年10月に「食品ロスの削減の推進に関する法律(略称‥食品ロス削減推進法)」が施工された。
簡単に表すと、食料資源を無駄にしないでゴミを減らして環境への負担を抑制する―ことが目的。ある統計によると、年間約643万tが食品ロスとなり、国民一人あたり51Kgに相当し、その現状打破に国民運動として10年後の2030年までに半減目標となっている。
何ができるのかと思う人には、宴会で食品ロスを減らすためのキャンペーン“3010(さんまるいちまる)運動”がよいのでは。乾杯から30分間とお開き前の10分間は自分の席で料理を楽しみ、食べ残しを減らすのが目的。一人ひとりが“もったいない”と心掛けて宴会を美味しく楽しむものとしており、食品ロス削減と共に作り手をはじめその料理に関わった人への感謝にもなるのでは。出されたものは残さない。当たり前を改めて意識することにもなりそうだ。
[2020年2月7日付け本紙2498号掲載分]
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