社説 波紋
日本のキャッシュレス化は・・・
国内のキャッシュレス化は海外に比べ、後進の枠に盛り込まれるとされているが、先ごろの消費税改正に伴い、その環境整備は加速しているように思える。しかしながら、そのまま海外で同様にとはいかずに選択肢は限られてしまい、まだまだ渡航先の現地通貨に頼る現金利用が大半とも云われる。
最近では、手元に残った外貨の解消に国内において一部の外貨での買い物ができる対応店もみられ、また、紙幣に加えて硬貨も含めて電子マネー系等に換金(ポイント交換)を可能とするサービスもある。更に想い出や記念、お土産として用いられている場合もあるが、使うチャンスの無い外貨を何種類(国・地域)も所有は珍しくないのでは。特に、コインが眠っていることが
日本の硬貨6種類のうち、中心に穴の開いている5円と50円は世界的に貴重なコインになる。昭和24年(1949年)から現在の約70年間にわたって5円玉は基本的デザイン変更がなく、その名残に価値を表す数字が唯一の漢数字の「五」が使われたままであるのと金色に美しく輝く見た目から、海外の観光者に人気の高いコインで使わずに持ち帰る人も居るとされる。その後の行き先は東西南北不明だが、世界で“御縁”が大切にされることは歓迎ではないか。
[2019年11月17日付け本紙2490号掲載分]
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