社説 波紋
新社会人
暖かな陽気とともに新たな生活を迎え、この先の夢と希望に満ち溢れている初々しい姿を見かけると、なんとも微笑ましい気持ちになり、この春も多くの新社会人が誕生したようだ。
入社式後から、ようやく企業や職場などの雰囲気に慣れ始めた頃でも。業務の内容を理解するにはまだまだ時間を必要とするが、一つのルール(心得)とも云うべきなのが「報告・連絡・相談」の“ほうれんそう”である。
あたり前のことなのだが、周知徹底されているかと問われれば、言葉少なく、重い口になり、経験や職歴を重ねるほどに何れかが欠けてしまっている場合もあるのではと、疑問符が浮かぶ…
とあるツイートで前記に加え、葉物野菜に例えた新たな言葉が話題を集めた。こまつな=困ったら、使える人に、投げる。きくな=気にせず休む、苦しいときは言う、なるべく無理しない―などと、いいね!がどれくらいの数を刻んだのか。
取り方によっては悩みの種が増えたことにもなりかねないが、大型連休を控えた経営者にとっては人材不足の中で苦労して集めた新たな仲間が、そのままなんてことも頭を過ぎっているのではなかろうか。
[2019年4月17日付け本紙2469号掲載分]
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