社説 波紋
食品トレー・容器の技術革新
生から惣菜。手軽に簡単に食事を摂る一つである調理済み総菜よりも旨み、美味しさを数段にレベルアップする食料として話題を集め、レンチン(レンジでチン)の新たな世界を拓いたとも云われている。
食品トレー・容器大手企業が開発した特殊専用容器により、生の肉や魚・野菜を具材としたレンジ調理を可能にし、調理済み総菜を越えて楽しめる食事の時間が得られると。また、完成直後の容器変形や、レンジから取り出す際の熱さも抑えられて素手でOKとも。
一人焼肉、一人鍋をはじめ社会・家族構成等からの需要並びに潜在市場を見据え、調理済み総菜を取り扱うスーパー等でも新たな商品に加えて販売を開始している。反響も良く、その料理のレパートリーは増えつつあるようだ。
ただ、レンジに入れて調理完成までの時間は調理済みに比べて数倍掛かる。ある程度のものを得ようとすれば何かが必要になり、より至福の時を過ごすためと思えば良いのであろう。人材育成においても同様に考えたほうが良い時もあるのかもしれない。
[2019年3月27日付け本紙2467号掲載分]
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- 食品トレー・容器の技術革新 2019.04.07 日曜日