社説 波紋
多種多様化を適確に捉え
特定保健用食品。略して「トクホ」と呼ばれ、多くの人が知っているのではないか。その代表的なのはお茶であり、トクホ茶とされている。
先頃には、大手飲料メーカーから一つのトクホ茶が市場へ投入された。
商品名は伏せるが、お茶の飲料として通常販売する商品の特徴を最大限に現し(残し)、本格緑茶の“にごり”を味わうことができる。全てではないのだが、この分野のトクホ緑茶は芳ばしくて苦味が強いとも言われている。
個人個人に好みはあるものの、一度は試した、愛用している等と、健康志向の現在において好調な売れ行きがみられれば、関係者にとっては甘みとなるのであろう。
つい三ヶ月前には、飲料品が冷える間もない状況もみられる中で、透明色の炭酸飲料が一つのヒット商品になり、ビジネスシーンから開発されたとの逸話がある。
会議中にお茶や水ではなく、飲用したいとの声から商品化に。ニッチなニーズかもしれないが、十人十色、多種多様化を適確に捉えたようだ。
[2018年11月7日付け本紙2453号掲載分]
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