社説 波紋
梅雨の季節
雨具の手放せない時期が到来。一日のうちで何度も晴天から一転して悪天候へと変わり、天気予報通りになって怒っている人もチラホラ見掛ける。
例年のこと、日本独自の季節であり、この時にしか体験・味わえない等があるのだが、なかなか馴染めずに早く過ぎるのを願う人も多いのでは。
折り畳み傘の場合にコンパクト・軽量から持ち物が一つ、僅かに増えるだけなのだが、その時になれば何とかなるとの思いが、後になって悔やむ状況に見舞われる人も要るようだ。
清涼飲料の大手メーカーが社会貢献の一環に、自社の自動販売機へ傘を無償貸出する専用ボックスを設置展開。この数年前からの取り組みは、今年で計16都道府県に最大五百台を設置予定である。
一部エリアの返却率は約七割とも。企業サイドでは敢えてレンタル傘による効果検証はしない方向で設置活動を進めている。
社員の提案からスタートした社会貢献の思い。借り手側の感謝の気持ち(言葉)も、きっと、自動販売機にAIが搭載されていなくても通じているであろう。
[2018年6月27日付け本紙2440号掲載分]
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