社説 波紋
値上げの春
陽気は暖かくなったものの、懐具合は未だ未だ寒いのが世間一般の声である。
数年前から続く、値上の春。今年は、過去・例年になく、該当種類が多いとも云われて、春とは呼べない時期の到来かも知れない。
景気回復は一般消費の活性化および活発化が鍵を握るとするが、我々庶民にとっては取り巻く環境や先行きを見ても湿りがちになるのが現状である。
この4月には、消費に関連する規制緩和にキャッシュアウトサービスが始まった。利用には諸々の条件があるようだが、店舗のレジ等で手持ちのキャッシュカード(デビットカード)を使い、自身の預金口座から現金が引き出せる仕組みとしている。
関係者によると、ようやくの導入であって、欧米や海外では一般的な普及がみられ、少額単位の引き出し及び口座残高に応じた利用制限から、クレジットカードよりも様々な面で危険性は低いとも。
その利便性に乗じた消費の上昇、購買意欲の向上に繋げようとする動きも窺えている。ただ、以前にも挙げたが、無い袖は振れないことに変わりは無い。
[2018年4月17日付け本紙2433号掲載分]
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