社説 波紋
第45回東京モーターショー開幕
二年に1度の車の祭典、東京モーターショー2017(第45回)が閉幕した。華々しい演出もおこなわれ、今後、近い将来の実用化を見据えた夢のクルマも披露されるなど盛り上がりをみせた。
いま、自動車業界は動力源の多様化に伴い、大きな変革の時期を迎えている。日進月歩の技術の進化が例えの言葉に相応しいのか、それさえも疑問を抱くほど、動力源に限らず、自動運転・ブレーキなどと、これまで想像の世界であったことが実現されている。
期間中、沢山の話題を集めた中で、日本車メーカーのブース内でPRを務めたコンパニオンの仕草が、ツイッター上で注目をあつめている。
しなやかな指を組み合わせて、メーカーのエンブレムを空間に浮びあがらせ、滑らかな曲線も表しているフォルム。その再現度の高さが改めて評価を受けている。
訓練を重ねたものとの意見も聞かれるが、ちょっとした工夫によって得た成果は充分であったのでは。QCDに他とは異なる何を提供できるかが、企業の悩みどころとなっている。答えは身近なところにあるのかもしれない。
[2017年11月17日付け本紙2418号掲載分]
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