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社説 波紋

46周年のカップヌードルで見える情報公開!

 謎肉=ナゾニクと読むこの言葉は、カップヌードルに入っているサイコロ状の具材を指し、一部のファンの間では公然とは云えないまでも、知られた呼び方のようだ。

 1971年のから具材の一つに使われ、人によってはスープを浸み込ませるために、鍋底ならぬ、容器底に好みに合わせて沈ませたあとに食べているとも。

 先日には発売46周年を迎え、提供先の公式サイトにおいて、謎肉の正体が公表された。長年の疑問に終止符を打てたとする声もあれば、謎は謎のままであって欲しかったとのファン心理も覗える。

 ただ、なぜ、このタイミングとも聞こえてくる。サプライズだったのか。消費者の問合せに応え、一つの情報公開(開示)であったのかもしれない。

 企業競争力の真髄となる部分を外部へ明らかにすることは難しい。このところ、相も変わらぬ隠蔽問題が表面化し、その後始末というか反省には膨大な影響が待ち構えている。

 永遠に蓋を閉じ続けることは無理であると思う。あの味は、世界中の人に好まれ、食されている。蓋を開けるのには3分待てば良いのだ。それほどの勇気は要らないであろう。

[2017年10月27日付け本紙2416号掲載分]


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