社説 波紋
自動車のEV化は・・・?
地球温暖化防止、大気汚染対策の一つの取り組みに、自動車業界は100年に1度の大転換期を迎えるものとされている。
このところの欧州・中国・インドが相次いで表明している近い将来の自動車生産・販売構想が背景にある。
ただ、今後の主役に躍り出ている電気自動車(EV)だが、まだまだ克服しなければならない課題は多いとも云われる。
自動車自体に関わる性能面なども挙げられているが、最も重要な電力の供給体制において、普及した場合に各国・地域で需要ニーズを賄えるのか、何らかの影響を及ぼすとして疑問符が浮かんでいる。
日本の全乗用車がEVに替わると消費電力量は1割増加の試算がある。夜間の充電に集中することは避けられず、需要増加に伴って比較的安価な深夜電力の価格変動を懸念する声も。
環境問題への取り組みは全世界共通のテーマであって例外なく実行をしていかねばならない。だが、温室効果ガス排出取引が活用されている現状においては、根本的な解決にはならないのでは
[2017年10月17日付け本紙2415号掲載分]
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