社説 波紋
マイカー利用者(訪問者)に対して課金制度・・・
徐々に過ごしやすい季節になってきた。何をするのにも心地好い秋になりつつある。行楽、グルメ、スポーツ等の秋に関連した定番の言葉が浮かぶのだが、オールシーズンで使えるという意見も聞こえてくる。
行楽=観光地。これも限定できないが、観光地の渋滞解消の一つにマイカー利用者(訪問者)に対して課金制度の導入が検討されるようだ。
国土交通省が「エリアプライシング」のもと、候補地選定や独自調査によるデータ収集、人工知能を活用した実証実験などを通じ、同制度の概要や詳細内容を詰めていく。
ある地域では、名所等を巡る観光客の移動手段に路線バスが使われ、普段の通学・通勤、日常生活として利用する一般客が定員オーバーから乗車できない、慣れない乗降が運行時間の遅延を起こしている問題も。
観光地における渋滞発生の原因との指摘もされている。同制度はマイカー利用の減少を目指しての導入になるが、現地によってはそれだけでは解消が難しい実態が根深くある。
特効薬に、ナンバープレートと曜日別に利用可または不可などと、新たな産物とは言えないが、規制が輸入される可能性も考えられる。
[2017年9月17日付け本紙2412号掲載分]
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