社説 波紋
春本番の4月
春本番の4月を迎えた。一般的に年度初めである。多くの学校や会社では、新たな環境の基に生活がスタートし、戸惑いの中で日々を過ごしている人も居るのではないか。
新調したスーツ姿に全身を包み、初々しくも何処かぎこちない姿の新入社員。と思いきや、街で見かけたのはリクルートスーツを纏った就職活動中の学生なんてこともある。
社会・市場・企業の事情などを要因とした環境の変化、対応に捉えられる。新入社員、就活生を一瞬で見分けるのは中々難しく、混乱の場面に遭遇するかもしれない。
モノづくりの現場でも、新しいユニフォームや作業姿が見られている。これから、知識、技術、ノウハウなどを身に付け、修得することで優れたオペレーター、職人への成長が期待されている。
着ている作業着の汚れや綻びが、携わり、担ってきた仕事の証、熟練工の年季との例えを聞いた記憶がある。現在の環境では不釣り合いとなっているのかもしれないが、見られなくなると何となく淋しい気もする。
[2017年4月7日付け本紙2396号掲載分
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- 春本番の4月 2017.04.17 月曜日