現在位置: HOME > コラム > 波紋 > 記事


社説 波紋

節分と恵方巻

 以前にも触れたが、節分の日に食す代表的なものに浮かぶのは“豆と恵方巻き”をあげる人が多いのではないか。

 この二つはセット、組み合わせになっているようだが、いまや恵方巻きは節分の日の当日には国内で広く食されるようになり、取り扱う店舗の一部では昨年のクリスマス時期には既に予約受付開始の案内がみられた。

 恵方巻きは、大阪の海苔問屋が需要喚起に向けて自ら企画したとの諸説が言われているが、福を巻き込んで切らずにかぶりつくとして七福神に因んで7種類の具材を使用するのが基本となっている。

 ここまで広がった一つの要因には、日本各地に展開するコンビニのネットワークが大きいとされ、最初は「ご当地グルメ」のような紹介であったのかもしれない。

 実際には起こらない、有ってはいけないことなのだが、折角予約して受取り帰宅して開けてみたら、店舗従業員の食べ掛けが出てくるなんてことも。残り福と思って食べるわけにはいかず、正月休みから新年会と続く、体には豆だけでも充分かもしれない。7日までは生活習慣病予防週間になっているのである。

[2017年1月27日付け本紙2389号掲載分]


バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
特集
  • 阪村氏「ねじと人生」
  • 機械要素技術展
  • 最古唐招堤寺からねじ発見
  • 同志社クラーク記念館からボルト