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社説 波紋

歳末たすけあい募金

 歳末たすけあい募金(運動)。言葉は適切ではないかもしれないが、この時期に各地の駅周辺や街角などでおこなわれ、年末の風物詩に位置付けられるのではないであろうか。

 同募金は、第二次世界大戦前に年末に困っている人がより良い正月を迎えられることを考え、地域の民生委員が中心になった活動から始まったとされ、戦後は都道府県に置かれている共同募金会の設立により、その精神が今に引き継がれている。

 数年前に、児童養護施設(相談所)にランドセルなど匿名で贈る「タイガーマスク運動」が全国に広がった。これは、漫画であるタイガーマスクの主人公・伊達直人の名でメッセージが添えられていたことが始まりである。

 ただ、最近の同運動に陰りを感じた最初の活動者が、再び盛り上げるためにレスラー・初代タイガーマスクの記念イベントで素顔と名前を公表したようだ。

 募金はボランティアにおける基本の“き”とも言われている。寒空の下に素顔で呼びかけている人達を通じて、僅かでも気持ちを表すのも良いのでは。     

[2016年12月17日付け本紙2385号掲載分]


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