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社説 波紋

人の嫌がること・・・

 ソフト麺(めん)が給食から消える?
 国(文部科学省)の米飯給食の推進による需要量の減少、低・中・高学年と教職員用に1パックが4種類の内容量に別けた納入、その他にも多くの規定が設けられて、手間のかかる割にはコストが見合わない採算性の悪さで、業者の相次ぐ撤退・廃業などが大きな理由。

 既に数年前より給食の献立から外している自治体もある。つい先日には、粉食文化が強いとされる群馬県の給食から、個包装のうどん(パック麺)に同じような話が聞かれた。

 そのまま置き換えるのは難しいが、業界でも市場縮小や少量多品種は当たり前の状況になっているが、手間の掛かる需要ニーズをビジネスチャンス、自社の特徴・企業競争力に捉えた企業も・・・

 あるねじメーカーでは、どのような納入形体にも順応する出荷梱包システムを確立させ、自社の規定入数(パッキン・小箱等)に加えて多種多様な産業・顧客の指定数量に小分けをおこない、パック化等の包装により納入体制を築き上げている。

 メーカーでありながら、従来は中間業者が受ける業務並びに作業ニーズを社内に取り込み、正確で適確な対応が評価を受けている。

 社内では手間が付加価値になり、更には中間の顧客からの満足と、ユーザーニーズの動向などが得られているようだ。よく「人の嫌がることを…」と聞くが、視点は合わせられても中々手が出ないのが本年である。


[2016年11月27日付け本紙2383号掲載分]


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