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社説 波紋

2017年版カレンダー

 既に来年の2017年版カレンダーを捲(めく)った人は気づいているかもしれないが、祝日が四日ほど土曜日に被っている。

 土曜・日曜以外が休み、年間休日が決まっている人などにとっては僅か四日、些細な話に捉えるのが普通である。

 その一方で、土・日に加えて祝日も休みになる人は残念な気持ちを抱いているだろう。特に、今年9月のシルバーウィークを楽しんだ人にとっては、儚(はかな)くも来年は厳しい望みになりそうだ。

 いまや、あたり前に思われている完全週休2日制。一年の中で必ず毎週2日の休みが有ることの意味を持つが、平成26年の厚生労働省統計では導入企業が46・9%の半数以下を示されている。

 企業規模が大きくなるほど2日制の採用割合も高く、従業員人数が千人を超える企業は72・5%にのぼる。

 週40時間労働、有給休暇5日取得(年間)など企業運営の厳しさが浮き彫りなっているようにみえるが、働くものにとっても仕事の内容で長時間を要す案件もあり、労働者保護の法整備が逆に新たな仕事を発生及び増加させている可能性はないのであろうか。      

[2016年10月27日付け本紙2380号掲載分]


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