社説 波紋
今年も中秋の月を・・・
一年で月が一番美しく見える9月をむかえた。今年の中秋の名月(旧暦8月15日の月、十五夜)は9月15日にあたるのだが、満月の日は二日後の17日だと言われている。
15日の当日は、新月から数えて13日目の月、十三夜になり、月の8割を見ることができる。天候に恵まれたならば、お月見しながらの一パイも悪くはない。
とはいっても足元の状況をみると、そんな浮かれている場合ではないのが大方であろう。先日発表のあった7月の完全失業率は約21年ぶりの低い数値を示したのだが、経済を循環させる原動力の一つ実質消費支出は弱いままで前年同月を下回る。
安倍首相がスーパーマリオに扮して、次は東京の出番とより世界が注目したであろう。クールジャパンを全面に押し出し、国際競争力を有するもので評価を受けた。
COOL JAPAN=冷えた日本にならないためにも、国内市場も更に次の一手を打つことを待ち望んでいる。早く、月夜の晩が来ることを願うばかりだ。
[2016年9月7日付け本紙2375号掲載分]
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