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社説 波紋

今年のゴールデンウィーク

 二日休みを取れば、10連休。今年のゴールデンウィークである。既に、休みに突入し、それ以上の人もいるかもしれない。

 人が動けば、モノ・お金も動く。一説には、この期間を利用して推定約2300万人が国内外旅行を予定し、観光地等では書き入れ時を逃すまいと準備に抜かりはないのであろう。

 ただ、日本人よりも海外からの来日観光客を目当てにしているとも聞く。爆買いは一頃の勢いは見られなくなったものの、最近は新興国に加えて発展途上の国や地域から沢山の人が日本へと訪れている。このインバンド全体の消費は、財布の紐の固い日本人よりも歓迎される。

 先日、ふるさと納税額が地方税収を上回る自治体が全国10町村あることが発表された。いま、納税を少しでも多く呼び込もうとする返礼品の過剰競争が各自治体で繰り広げられて問題視されている。

 観光地は如何に人をひき付けるかの魅力やお得感は不可欠だが、返礼品で納税先が選択できる制度を物産展と揶揄する声も聞かれる。

[2016年4月27日付け本紙2362号掲載分]


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