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社説 波紋

2016年がスタート

 一年の計は元旦にあり。新年を迎えて良く聞く言葉(諺)である。この言葉の由来の諸説は、戦国時代における最も優れた智将と言われている毛利元就の「一年の計は春にあり、一月の計は朔にあり、一日の計は鶏鳴にあり」の言葉から。また、中国の伝統的行事をはじめ儀式・仕来たり等を収めている解説本の月令広義(げつりょうこうぎ)に書かれている四計の一つ「一年之計在春」によるものが有力と。

 意味、捉え方は多くみられ「一年間の目標・計画は元旦に決めることが良い」や 「元旦の過ごし方が、のちの一年間に表れてくる(影響を与える)」。元旦の文字はなくなり「最初の準備・計画が何事にも大切」など。ようは「最初が肝心。万全の態勢を以って何れも当たらなければならない」と、心構えを問われているのかもしれない。

 サービス産業及び公共関連等を除き、沢山の人がこの年末年始の休日を迎えて過ごしているのであろう(本紙発行日基準)。官公庁、一般の企業においても早ければ1月4日が御用始めに。一つの言葉(文字)を用いるとしたら“正月気分は三が日まで”を実感では…

 新年のスタート。元旦に一年の計を実践出来なかった人も、初夢はどうであろうか?一富士・二鷹・三茄子。もちろん、初夢で見て縁起の良い順である。吉凶占い、その御利益と言われると明確なことは。全てを縁起に頼るのも如何なものかと思うが、ただ、一番目である富士山に関連した喜ばしいことは多く聞かれる。視線を上げて頂ければ、この一年は良いことが…。

[2016年1月1日付け本紙2351号掲載分]


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