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社説 波紋

まだまだ知らぬ市場やニーズが埋もれている・・・

 先のユネスコ発表では、認められた登録案件の一部には異議申立もみられたが、一定の順序や精査などを経ての結果であることに変わりはない。ただ、主張することは主張しなければならないが、この後の対応が最も大切ではなかろうか。

 年々増加する来日旅行者。なかでも統計的数字をみても堅調な伸びをみせ、さらには我々の日常生活においても実感できるのが、世界第二位の経済大国となった近隣国からの人々である。その人達の大半は、日本に好印象に抱いて帰国する姿が窺え、これは何十年・何百年と受け継がれてきた文化や慣習等で築かれた礎から齎されているのではないか…。

 ねじ業界に限らず、多くの企業がその時々の市場ニーズ及び環境の変化に合わせた対応が図られており、創業時に比べて事業や業務内容の形が変われど、それぞれが長きにわたり歩んできた社歴は類のない誇るべきものがある。グローバルマーケット下で、他者が真似れない特徴を充分に発揮・発信できれば、まだまだ知らぬ市場やニーズが埋もれているのと思われる。

[2015年10月17日付け本紙2343号掲載分]


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