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社説 波紋

第二の人生・・・

 第二の人生。定年を迎えた、一つの大きな目標を達成及び節目や区切りとなることに到達した後など、個人それぞれによって思う時(とき)はマチマチである。

 ただし、この言葉は人に限られて使われているのではなく、例えば国内で一定の使命及び役目を終えた鉄道車両・船舶、自動車・トラック・バス等が海外へと輸出され、その国・地域において各産業から人々の生活を支えて役立っていることなどにも用いられる。

 先日、とある国内のローカル鉄道会社が長年運行使用していた車輌が、ミャンマーへ送られて要人専用列車で再デビューするニュースが聞かれた。防犯、安全対策上などから多少の手は加えられるみたいであるが、車輌を構成する殆どの部分が原形を保ったままで走るらしい。

 日本の中古鉄道車輌の評価は高い。車輌そのものが備える機能並びに性能等に加え、妥協のない安全性の追求によるあらゆる部分に行き届いた整備などが挙げられている。その
根底にあるのは、昔ながらの“物を大切にする心”を受け継いでいる表れとも…

[2015年10月7日付け本紙2342号掲載分]


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