社説　波紋

なでしこジャパン準優勝の快挙！新国立競技場のドタバタで・・・

　女子サッカー・なでしこジャパンのワールドカップ準優勝の活躍に、おめでとう！お疲れさま！との国民の想いも、新国立競技場の建設費用を問題にしたドタバタ劇によって一気に吹き飛んでしまった感が強い。

　５年後のオリンピックのメイン会場を発端とする同問題は世界に恥ずかしいところを見せることにはなったが、一つだけ良かったとするのは安倍首相による「白紙撤回」という総理の決断との見方もある。

　一部には、戦争に巻き込まれる危険性が払拭できないまま、国民への理解不足などと、安全保障関連法案に絡んでの強引な成立の手法が政府支持率の低下を招き、一つでも多く国民の気を惹こうとその挽回に利用・便乗されたとも聞かれる。

　しかしながら、この白紙撤回は過去の公共事業にみられるスタートをしてしまえば計画途中での見直しなどはない悪しき慣習を覆し、従来では考えられなかったことが現実に起き、今後も予定されていく国の仕事などにも何らかの良い影響を与えるものとして期待をしていきたい。

　以前にも述べたが、あくまでも無い袖は振れないのである。個々の企業においても取り巻く環境を一層見極めて、今一度身の丈を把握するなかで、一つでも多くの知恵を絞って結集させることが必要不可欠なのであろう…

[2015年7月27日付け本紙2335号掲載分]

［ 2015.08.07 金曜日 09:32   - ］

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