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社説 波紋

ブランド力に見合った価格の追求・・・

 円安の状況にありながらも、いっこうに海外向け、輸出の動きがみられないと嘆く声が聞かれる。この現象は、一概には当て嵌まらないのだが、コスト競争に一線を画す企業が増えつつあるからだとも言われる。

 グローバル市場下での為替変動に伴った不安定な需要を嫌うだけではなく、量的・シェア重視からの脱却による製品本来が有する価値、そのブランド力に見合った価格の追求がおこなわれているものだとも

 世界的に評価の高い日本製品及び部品等の価格をあえて低くする必要はなく、将来の国内人口減によっての市場縮小を想定した企業経営の取り組みの一つともされる。

 先般に民事再生法の適用を申請した国内第3位の航空会社は、事業拡大を目指した大型旅客機導入のタイミングが大きな原因と。量なのか質なのかの判断は難しい。国内90ヶ所以上ある会社・国・特定地方・地方管理などの空港及び飛行場が、どれほど交通手段に利用されているかも疑問である。


[2015年2月7日付け本紙2318号掲載分]


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