社説 波紋
平成27年の新春を迎え
新年早々の元日、日本列島は広い地域で大雪に見舞われた。降雪地や積雪地において初日の出が拝めた場所もみられたなど、急変した悪天候を捉えると何だか昨年から続く日本の景気動向を表しているのでは…
未来を担う2015年の新成人は総務省の推計データによると126万人。昨年に比べて5万人ほど多く、1995年の減少に転じて以来から数えて21年ぶりの増加となっている。
先におこなわれた日本経済団体連合会(経団連)、経済同友会、日本商工会議所の我が国経済3団体賀詞交歓会では、注目される春の賃金交渉のインタビューに対して、ある大手企業経営者は「上げない環境が見当たらない」との回答も聞かれた。
所得増額で消費の好回転により、景気の上昇を図っていくとする政府にとっては心強い発言である。株価二万円の声も囁かれ、実現すれば十数年ぶりのこと。
どこ吹く風かもしれないが、新たに大人の仲間入りを果たした126万人に将来の希望、期待を託すのであれば、なにはともあれ先輩である我々が何時までもメェメェ~と泣いている訳にはいかないであろう…。
[2015年1月17日付け本紙2316号掲載分]
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- 平成27年の新春を迎え 2015.01.27 火曜日