社説 波紋
未年をまえに・・・
実感のないアベノミクスを争点の一つにしていた選挙であったが、多くの有権者のみならず、立候補者の中にも実感のないままに結果が示されたとも聞く。何か変わったことはあるのかに疑問符を打ち、首を傾げる人もみられるのだが、一つには現状を変えないためにおこなわれたとも…
巷では、来年こそは良い方にとの思いで年越し、新年を迎える準備に追われている光景が目立つ。引受けの始まっている年賀ハガキであるが、幾つか販売されている種類の中で、左上のデザイン(切手部分)に来年の干支の羊を採用したタイプがある。この羊、マフラーを首?に撒いている訳だが、12年前、いわゆる一回り前のハガキでは編み物をしている姿であった。壮大な長い月日を経てのストーリー仕掛けになっている。ただ、これでエンディングなのかは発売元でしか解らない。
「未」は干支の中でも未熟な状態を表しているとも。決して焦って成長過程の羊毛を刈るようなことがないように気を付けなければ。
[2014年12月27日付け本紙2314号掲載分]
バックナンバー
- 未年をまえに・・・ 2015.01.07 水曜日