社説　波紋

東京伝説・・・

　東京伝説。摩訶不思議、奇妙な出来事、偶然と必然、言い伝え、架空・想像等の都市伝説とは違う。

　東京伝説は、嘘か誠か建築・建設関係者の間で語られている東京地区の仕事量のことのようだ。２０２０年オリンピック需要以外も指している。

　バブル崩壊後から建築・建設業界は全般的に長い低迷の時代が続いてきたが、現政権の発足も背景に、その流れは一転したとみられる。企業・就業者数の減少、全国的な公共事業の増加、震災復興関連、首都高速道路をはじめとする半世紀以上経過した構造物の老朽化等と、現在の同業界には追い風が吹く。

　現状でも請け負える能力を遥かに超えているとも言われる。先には、首都・東京における公共交通機関の要である山手線の新駅設置に併せ、周辺に新たなビジネスフロンティア構想等々まだまだ旺盛な市場は潜在してオリンピック後も需要は顕著に推移するとの予測もある。

　この嬉しい悲鳴。一極集中からの悪影響を及ぼす歪みへと変わらぬことを願いたい。

[2014年7月7日付け本紙2297号掲載分]

［ 2014.07.17 木曜日 10:00   - ］

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