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社説 波紋

拡大解釈?

 拡大解釈。集団的自衛権、憲法九条などと日本の安全保障において重要な言葉となっている。これは良いがこれは悪いなど、個人の見解のもとに左右・正反対ともなり、なんとも都合の良い言葉である。

 一見、一般企業の職場には無縁、頻繁には使わない言葉ではあるのだが、その意味に当て嵌まる行動や出来事は身近な存在かもしれない。

 昨年、クールビズの件で企業訪問の際の上着の着用と未着用に触れたが、それが個々の判断からの拡大解釈であるとすれば、日常的に想像を超えることが起きていても…。特例で認めたものだとしても、相手は当たり前の普通に受け止めている場合もみられる。

 スピード化の時代にあって臨機応変の対応は必要だが、自分に都合の良い捉え方ばかりされていては、周りの者がたまったものではない。「勝手な判断をするな」と叱責される場面に出くわしたら、何らかの拡大解釈があったものと思わねば…。

[2014年6月7日付け本紙2294号掲載分]


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