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社説 波紋

世界中の国々にある言語

 口は災いの元。ふとした発言から、後に大変なことになる―との意味である。ただ、言葉というのは他人に意思を表現、伝えるのに最適なものであり、先述のようなことも巻き起こすが、時には感動を与え、信用・信頼を築きあげる場合も。

 先般の台湾国際ファスナー見本市には世界各国・地域から多数の関係者が来場したわけだが、挨拶や商談、また同業者間での顔見知りなどとの会話は英語が主役を務めていた。国際基軸通貨はドルから元に…などと囁かれて久しいが、このところの中国の成長パワーは陰りをみせて、言語の世界標準までの勢いはなさそうだ。

 どのくらいの数の言語が世界中にあるかも気になるが、母語として話す人が多いのは圧倒的に中国語で約12億人。第2位のスペイン語の約3倍にあたり、英語、ヒンディー語、アラビア語等に続いて日本語は約1・2億人の第9位。

 ほぼ総人口に近い数字である。他の言語を話せるかは抜きにして、母語は一つ、統一していると捉えれば寄せ集め所帯の傍からすると聞こえは良いが、果たして正しい日本語を使えて話せる人となると、聞こえの悪いことにならなければ良いのだが…。

[2014年5月7日付け本紙2291号掲載分]


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