社説 波紋
都知事選が行われ・・・
次位との差が、ダブルスコアでの圧勝による幕引きとなった東京都知事選挙。脱原発を前面的に押し出した立候補者は敗れたわけだが、危機管理という面でみると投票日前日からの降雪・積雪による交通マヒは首都圏が抱える課題を露呈させ、過去3番目の低水準投票率にも影響を与えたようである。
折しも受験シーズンに重なり、受け入れ側の学校では万が一に備えて早目に到着した受験者には開場時間を前倒し、試験の開始時間を遅らせたり、日程延期の対策などがとられた。志望校入学への春を掴むチャンスを一つでも多くとの配慮からであるが、選挙規定・基準等が定められているにしても関係者は有権者のことを何も思わなかったのであろうか
西では、都構想政策の賛否に改めて民意を問う選挙の気配が窺えているが、廻りの反応は天候よりも心配な今一つの様子であり、有権者の足元がすくわれなければ良いのだが…。
[2014年2月17日付け本紙2283号掲載分]
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