社説 波紋
第43回東京モーターショー
東京モーターショー2013の会期が終盤を迎えている。2年に1度の開催で第43回目となったが、日本国内における自動車需要市場の動向等を反映してか、米国ビッグスリーの出展がなかったのは残念である。
しかし、全体的には他の専門展示会などと比べたら華やかさは格段に違う。次世代車の新開発種を、あの手この手の自作自演で盛り上げ、来場者達の目を一つでも多く惹きつけようと工夫を凝らしている。中には、発表車よりも注目される代表者、CEO等がいたのは目の錯覚であろうか。
そんな会場内の一角には国内カーメーカーの垣根を越え、各社の精鋭技術陣による共同制作の“鋼板製・希望の一本松”が細部までリアルに再現されて飾られていた。最新のテクノロジーではない、先人から受け継いでいるモノづくりを、更に未来に継承などが目的みたいだが、国内需要やグローバル市場を勘案した場合に新たな取り組みの伏線に感じられたのは錯覚であろうか…。
[2013年11月27日付け本紙2275号掲載分]
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