社説 波紋
昨今の誤表示・偽装
やれ誤表示だ、偽装だと、このところの食品に関する問題は、パンドラの箱を開けたように出るわ出るわ。それも有名ホテル、高級料理店などが我先にと言わんばかりに謝罪会見。大方は使用食材、素材が違うとのことではあるが、解釈の違いや納入業者・内部連絡のミスなどの弁明もみられて、見ているほうからすればプロ意識の欠如、業界の常識が非常識であったとの現実も浮き彫りになったようだ。
信頼を裏切られた、思い出を踏みにじられたなど過去の利用者の声も多く寄せられている。社会的責任は重大であり、実際に食事した人の気持ちを考えれば、全額返金の対応も当たり前だとは思える。
ただ、格式、サービス、その場の雰囲気などを満喫した食事は普段とは格別に違った筈である。この騒動は決して許されるものではないが、果たして異なる素材を使用した料理の味はどうであったのか。不味かったのであろうか。気になる点ではある…。
[2013年11月17日付け本紙2274号掲載分]
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