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社説 波紋

政府発表3月の月例経済報告

 政府発表の3月の月例経済報告によると、「景気は一部に弱さが残るもののこのところ持ち直しの動きがみられる―ということだ。

 2月の動向に比べてみると「一部に弱さが残るものの」との表現は同じで、そのあとに続く表現が実に微妙。2月の場合、下げ止まっている…としているが、3月ではこのところ持ち直しの動き…としている。

 いわゆる「下げ止まってのちょい動きに転じてきたとしているのであろう。底冷え、花冷えがまだ心配な桜前線と同じように景気も初夏にはまだ暫くは時間がかかりそうだ。

 この先も日本の宿命的案件の輸出が上向かないとどうにもならない。その辺を概観しての「海外景気の下振れがわが国の景気を下押しする」との判断が気掛りだ。


[2013年4月7日付け本紙2252号掲載分]


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