社説 波紋
例年より早い桜の開花だが・・・
例年より早い桜の開花だよりを聞く昨今である。二十四節気の季節でいう「春分」(3月20日)が過ぎたばかりで、普通なら三寒四温の寒が残るいま時分のはずが、今年は暖かさが早足でやってきた。
それは、焦って止まない南風のわがままがもたらしたものかも知れない。花に嵐のたとえあり散るも散らすも餓鬼(南風)次第…桜の咲き頃とそれを散らす無情の風の話が当分井戸端の主題となりそうだ。
季節は桜、桃と春花の香に包まれ、まずまずの心持ちである。水を差すようだが景気はいかがであろうか。企業の短期業況判断では「悪い」とする者の数が増えていて、その要因は資金繰りが改善されない―ということだ。
表面は暖かさが戻っていても底冷えのする春はまだ遠き野辺の道といったところか…。
[2013年3月27日付け本紙2251号掲載分]
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- 例年より早い桜の開花だが・・・ 2013.04.07 日曜日