社説 波紋
反日感情騒ぎがもたらした棚ボタ
自動車の海外生産台数の推移は着実に上昇を続けている。昨年洪水の影響で激減したタイでは今年8月まで累計が147万台(前年同期比33%増)と、すでに昨年1年間の台数146万台を上回った。
近年トヨタ、日産、ホンダなど日本メーカーの中国合併企業の自動車生産も大変な勢いだが、反日感情で操業が危ぶまれる中、遂に操業停止のところとなった。喜ぶのはドイツなど欧州勢だ。
欧州危機の中で自動車が堅調なため息をついているドイツにとって、米国や日本など先進市場を拡張するには絶好機ということだ。反日感情騒ぎがもたらした棚ボタ朝食に着くドイツ―。
[2012年9月27日付け本紙2233号掲載分]
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- 反日感情騒ぎがもたらした棚ボタ 2012.10.07 日曜日