現在位置: HOME > コラム > 波紋 > 記事


社説 波紋

財務省の暑気払い景気動向をみる・・・

 連日猛暑が続くなかロンン五輪が開幕した。開会の数日前に始まったサッカーの予選で、日本は男女ともに初戦を飾り、この幸先よいスタートが列島を沸かせ、老若男女の五輪への関心を誘い熱してやまなかったようだ。景気が熱くなり過ぎるのは困るが、よいことに奮い立つのは人の常、社会のさざ波故大いに結構。

 暑い夏の時の流れの中に身を任せてくつろいでいると、時々思い出したように涼風が顔を撫でる。そのこころよさは、暑さを知る者・暑さ故に感じる触感であろう。

 景気が触感を失って加熱してしまうと、とんでもないことになる。景気だけは夏バテしないで、この暑さを凌いでもらいたいもの。財務省の暑気払い景気動向をみると、各地域の景況判断は次のとおりである。1)北海道…持ち直しの動きがみられる。2)東北…大震災の影響により、依然として厳しい状況にあるものの、持ち直している。3)関東…足踏み状態となっている。4)東海…持ち直している。5)北陸…緩やかに持ち直している。6)近畿…弱まっている。7)中国…足踏み状態。8)四国…弱含んでいる。9)九州…持ち直しの動きがみられる。10)沖縄…持ち直している―といった具合で、皮肉にも2大都市の関東・近畿が冴えない。


[2012年8月7日付け本紙2228号掲載分]


バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
特集
  • 阪村氏「ねじと人生」
  • 機械要素技術展
  • 最古唐招堤寺からねじ発見
  • 同志社クラーク記念館からボルト