社説 波紋
最近のわが国の通商白書
日本の製造業はこの先国内で大きく成長できる企業もあれば、海外展開で大きく成長できる企業もあろう。成長できるなら内外どちらでもいいだろう…と楽観していたら、日本企業の海外展開は苦戦中の苦戦の状況だというではないか。
かつて、日本が持ち前のバイタリティで世界市場(とくに米国市場)を席巻し、産業技術・製品開発力で世界をリードしていた英国が、日本の勢いにシッポを巻いた位だった。やがて英国産業界は斜陽化の道を歩む。
いまの日本は、かつての勢いもなくなり英国同様斜陽の道を歩まんとしているのである。最近のわが国の通商白書でもそれを危惧して通商安定国ドイツを見習えとばかりに様々な提案を行っている。
[2012年7月7日付け本紙2225号掲載分]
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