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社説 波紋

アジア圏の自動車需要動向

 自動車の需要は中国やインド、東南アジア方面でも今後増え続ける見込みでトヨタ、日産、ホンダの今の体制づくり(拡充・整備等)を見れば納得できる。兎に角、日本国内生産台数の五割超えの外製の勢いから、内より外へと比重が移るのは当然であろう。

 前記3社のうち日産は「インドネシアでの生産増強、販売力のアップ」に向けての投資拡大(総額330億円)を主体としたアドバルーンをブチ上げた。即ち、2014年までに生産能力を25万台へ引き上げる・従業員を三千三百名に増強する・販売店舗を同15年までに150店に増やす―などだ。

 インドネシア全体の昨年の自動車需要は約70万台で、それは正にアセアン地域最大の自動車市場となったといってもよい。日産はこの新計画によりジャカルタから80キロの場所に位置する同社のカンペック工場がアセアン地域における主要生産拠点の一つとなるという。その辺にも投資拡大の意味がありそうだ。

 一方、ホンダはジャカルタの四輪生産工場敷地内に270億円を投入して、年間12万台の新工場を建設する。部品も現地調達率80%まで高めるそうである。

[2012年3月27日付け本紙2215号掲載分]


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