社説 波紋
中小企業の業況判断
年の瀬も押し詰った12月中旬、中小企業の業況判断を主体とした調査結果が公表されているが、輸送機械関係の企業(部品関係)でマイナス幅が拡大したとしている。親企業の生産計画は先に焦点が移り、そのため当面中小企業の業況にはプラス材料が乏しいということらしい。
加えて相変らず円高の打撃による悲鳴は絶えない。円高により海外生産シフトが急激に進行して「受注減少が続いている」と山梨の機械器具メーカー、福島の電子部品メーカー、その他方々から聞こえてくる。
仕事が増えた・業況が大幅に改善したとするのは建設業とその関連である。中小企業の業況は「まだら模様」というところか。
[2011年12月17日付け本紙2205号掲載分]
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