社説 波紋
トヨタ・ホンダ中国生産拠点の四輪車生産台数100万台を達成
トヨタもホンダも中国生産拠点の四輪車生産台数が百万台を達成し、その記念式典を挙行した旨公表している。トヨタでは中国で2006年に「カムリ」の生産を開始したが「以降、一貫して地域に根づいた生産と販売を行ってきた」という。そのカムリや 「ヤリステ」「カムリハイブリッド」で年間三十万台を、更に2009年5月に「ハイランダー」 「EZ」を投入し年間十五万台を加え、本年8月をもって累計生産百万台を達成した」ということだ。
トヨタは「クルマづくりを通じて地域社会に貢献する」という創業以来の理念のもと、今後も中国の顧客や社会を豊かにする「もっといいクルマづくり」に務めると共に、 新規雇用の創出や人材育成を通じて、中国の自動車産業の発展に向けて努力していく―としている。
一方、ホンダは2004年に「CRV」を生産開始して、その2年後に「シビック」、さらにその3年後に「スピリア」をそれぞれ投入し、 東風本田汽車の設立当初の年間三万台が、2006年には年間十二万台となり、2010年に同二十四万台に増強したということだ。
今回、年間百万台達成の記念式典には地元政府関係者や中国本部長の石倉氏らが参加したという。なお、東風ホンダは前述の二十四万台体制から、現在建設中の第二工場は2012年に年間生産能力十万台で稼働を開始し、2013年には十二万台へ拡大する予定である。同社では「これにより2013年には東風ホンダの生産能力は三十六万台に拡大する見通しである」としている。ホンダの中国における年間生産能力は現在六十五万台で、2013年には広汽本田汽車有限公司の四十八万台と輸出工場の本田汽車(中国)有限公司の五万台とあわせて八十九万台となる予定であるという。
[2011年8月17日付け本紙2193号掲載分]
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- トヨタ・ホンダ中国生産拠点の四輪車生産台数100万台を達成 2011.08.27 土曜日