社説 波紋
何が幸し災いするか分からない…
以前、自動車メーカーが「部品は必要量をジャストインタイムで!」と、必要以上にストックしない方針を強調した時期があった。
大震災のあと部品不足で生産がストップして、4月、5月の自動車生産台数は激減した。トヨタ(4月七八・四%減)やホンダの落ち込みは半端ではない。
という状況下で、日産は「増加」を示した。震災前に部品を多めに発注していたためだという。
余計な部品は抱え込まない、それが購買担当の理念で、下請業者への圧力だったが、何が幸し災いするか分からない…。
[2011年7月7日付け本紙2188号掲載分]
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