社説 波紋
東日本大震災の影響による企業倒産
帝国データバンクの調べによると、東日本大震災の影響による企業倒産は、6月7日時点で154社判明したということだ。それも月を追うごとに増加基調を強めており、6月に入って早くも22社の倒産が判明したとしている。
倒産した企業の従業員数は2,495人を数えるが、倒産154社のうち144社が事業を継続しない「清算型」の倒産ということで、雇用動向の観点からいっても、影響は大きいとすることができよう。
倒産パターン別にみると「間接被害型」が136社と全体の八割超。そして「得意先被災等による売上減少」「消費自粛のあおり」も少なくない。このことを念頭において地域別にみると、関東54社、東北35社、中部15社、九州14社となっている。関東と東北の関わり合いの強さを示すものと解釈できよう。
[2011年6月17日付け本紙2187号掲載分]
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