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社説 波紋

21年工業統計(従業員4人以上事業所)

 先般公表された21年工業統計(従業員4人以上事業所)の品目群別の第4表を使って、当業界並びに関連について出荷金額上位品目をチェックしてみた。品目群第4表では製品分野を大別して鉄鋼、非鉄金属、金属製品、はん用機械器具、生産用機械器具というように分けた上、更にそれらを1品目に対して10業種に細分化して公表している。

 ちなみに金属製品の場合(出荷金額上位順に業種の状況等)をみると、(1)位鉄骨=1兆円強、(2)建設用金属製品=八千億円強、(3)打抜・プレス機械部品=八千億円弱、(4)製缶板金製品=六千億円強、(5)建築用金属製品=五・一八億円、(6)ボルト・ナット=五・一六億円。以下、(7)鉄骨系プレハブ住宅、(8)橋りょう、(9)アルミニウム製飲料用缶、(10)住宅用アルミニウムサッシの順となっている。

 つぎに、都道府県別の産出事業所数第1位~第3位品目という第4表にて、どのような品目の事業所が多いのかのぞいてみることにする。たとえば東京は1位オフセット印刷物、2位写真製版、3位「とっ版印刷としている」。大阪は1位オフセット印刷物、2位製缶板金製品、3位ボルト・ナットである。ちなみに、1位に「オフセット印刷物」とする県は、東北で秋田を除く5県、関東信越では1都6県、近畿が4県、北陸2県、中国四国で6県、九州が3県ということで全27県に及んでいる。

 右の例に属さない県(1位産出品目事業所数)はというと、栃木と愛知が「自動車用プラスチック製品」、神奈川と滋賀が「製缶板金製品」、秋田、島根、大分、宮崎が「板類」、香川と長崎が「和風めん」ということ。周知のことだが、福井の「眼鏡枠」、静岡の「緑茶」、山梨の「貴金属装飾具(宝石・象牙・亀甲含む)」は記するまでもなさそうだ―。                         

[2011年4月17日付け本紙2181号掲載分]


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