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社説 波紋

“航空機用素材事業”を国内で

 神戸製鋼所、日立金属、川崎重工業およびIHIの四社が、それぞれに持つ企業の得意技を持ち寄って、大型素材供給事業に乗り出す構えでこのほど「経営資源融合計画」を公表した。

 四社はこの事業を行う共同出資による新会社「日本エアロフォージ株式会社」を設立して航空機及び発電用大型素材の製造を可能とする高性能鍛造プレス設備を用いて“航空機用素材事業”を国内で拡大するという。

 この世界では周知の事だが、日本の機体及びエンジンメーカーでは、これまで大型素材の全面的海外調達依存状態が大きな事業リスクであったが、新会社設立によってリスク回避と航空機の性能向上に必須な新材料開発を機動的に進めることが可能となる。

 航空機に対する需要は、世界経済の成長に伴い今後も拡大していくことが予想され、ねじを含め附帯する部品需要など合わせて新市場の将来性に期待したいところである。

[2011年3月17日付け本紙2178号掲載分]


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