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社説 波紋

ねじ需要も当面拡大基調・・・

 ねじ商連の実態調査結果では商連傘下の21年度推定年商高が前年比29%減となっている(回答が無記名なので継続性に限度があるので傾向をつかむ程度にとらえたしとのこと)かってない不況の下で、その程度にとどまってくれたか…といいたいところだ。

 21年度の輸送機械の生産実績は26兆4千億円(日機連調べ)で前年度比11%の減少である。民生用電子機器や通信機械などを含む情報通信機械は約6兆円で同23%の減少となっている。設備投資が冷え込んでいるので一般機械も10兆円割れの同29%減である。

 ねじの主力需要産業の生産が大きく落ち込んでいるのだから、ねじの販売高の減少は避けられない。二割れの需要業種と同程度に止まったのだから好とすべき。磨棒鋼など素材部門はもっと大幅な数字を出している。

 今年度は景気が上昇過程を走り続けており、需要産業も好調。設備投資計画も持ち直しており、大企業製造業のそれは三年ぶりに増加が見込まれるところとなっている。ねじ需要も当面拡大基調で推移しよう。


[2010年11月27日付け本紙2167号掲載分]


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