社説 波紋
景気の浮沈は輸出がカギ
プロ野球のペナントレースが一段落して一般情勢の流れが幾分変化している。毎年同じことながら野球フアンならずとも衣替えの気分になる。野球が国民生活に多かれ少なかれ係わりをもっていることは否定できないところだ。
同じようにこのころになると、どういう訳か輸出が減少し、国内製造業が勢いを失い景気が底割れし始める。要するに景気の浮沈は輸出がカギを握っているという訳である。
尖閣湾事件だの、ノーベル化学賞だの、小沢問題だの、どれも景気には係わり合いのないもの―と言っているようで、「輸出」こそ事の外重大なことなのだと示唆している。日銀なども何んとか景気の腰折れを表に出したくないが、それを輸出が許さないというのが昨今景気動向である。
[2010年10月17日付け本紙2163号掲載分
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